天気の悪い日は…

三味線

あれだけあった皮張りの仕事も、順調に片付き、出荷、納品の段階に入りました。この数日間は天気も悪く外回りの気分でもなかったので、糸巻きの調整と交換作業に入りました。なつみゆずさんの師匠から預かった古い三味線の修理で、糸巻きが欠損していたものや、全く止まらないグズグズの状態のものを直します。まず、欠損しているものは、うちにある古い三味線の糸巻きを代用します。まずは、黒檀の破片(古い糸巻きを割ったもの)を糸穴に入れて埋めます。

接着剤が乾いたら、切り落とします。

ヤスリで綺麗に整えてから、金具に挿して、更にヤスリなどで調整します。

最後に糸穴をドリルで開けて完成です。

次に天神カバーを外して確認してみると、天神の先が割れていました。幸い破片が残っていたので、これも直していきます。(古い三味線だとよくある事です。)

まずは、破片を接着剤でとめます。しかしながら、ほんの少し、破片が欠損してます。こういう時は、棹と同じ木材(今回は花梨の棹)を削って、木粉を使って隙間を埋めます。

固まったら、水ペーパーなので形を整えていきます。

形が整って、乾いたら象牙の棒で、擦り粗めを潰していきます。

最後に椿油で磨いて完成です。

“ Voila〜” 

修理も承ります。気軽にお問い合わせください。

それでは!

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