とあるお客様からの特注楽器を先日、納品させて頂きました。この楽器は2月にお客様と何度か打ち合わせを行い楽器のデザインを決めてから(株)東京和楽器さんに製作を依頼したものです。この様な特別な依頼も受けてくださり感謝です。
まずはどんな感じなのか写真を見ながら説明させて頂きます。
まずは全体から
サイズは民謡(地唄)サイズの中棹。材木は紫檀材で漆加工で黒に。(影藤)と同じ様式。糸巻きは、長唄用の細身で象牙調の面取り。胴は、長唄の胴を仕込み、これも漆で黒く加工。黒という色味によって、よりシャープな姿に。そして特徴なのは、
乳袋(チブクロ)を落としストレート加工にしてよりシャープに。しかしながら、東サワリは、あえて丸型を取り付け、直線的なところに敢えて、アクセントを。意匠好きには堪らない特徴ですね。
次に皮は、撥道オリジナル合成皮革の「響」黒を表面に張り、裏は、REMOのBS814SAブラックスエード、スネアサイドを張りました。
以前、REMOは何度か張りましたが、今回のREMOは薄く無理に強く張り上げると千切れそうな感じでしたので、そこそこの張りでやめておきました。REMO は、サイド(耳)を下ろす事が出来ないので、カッターで丁寧に胴の曲線にあわせて切ります。すごくスッキリしていて、益々、シャープさが増し、格好いいです!個人的には、裏側に合成皮革を張るのは賛成です。表は天然皮を張り上げ、裏には合成皮革という取り合わせが一番いいかな。長持ちするし。(苦笑)
最後にもう一枚。
いかがでしょうか?勝手ながら、この楽器に名を付けさせていただきました。「烏丸」特徴的な丸の東サワリからも連想してみました。
それでは、今日はこのへんで。
コメント
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