撥道の創設者、カイル アボットって何者?という人がほとんどだと思います。私が彼と知り合ったきっかけは、東京は町屋にて三味線屋を営んでる加藤さんが(かの有名な三味線かとう)見せてくれた一冊の原稿でした。そこには、英文で、三味線の歴史、そして作り方、楽譜まで細かく書かれた原稿でした。私はこれを見せてもらった時、これって、将来、貴重な文献になる!と感じ、是非、著者に会いたいと思いました。
というのも、三味線の製作については、公に設計図というのはなく、各、三味線屋が親から子へ、伝えてきた形があり、どこか一子相伝みたいなところがあります。また、メーカーでも、分業化されており、一冊の本というのは、おそらく日本では存在してないと思います。この業界が、年々、縮小傾向で、廃業する小売店が続く中、日本の伝統楽器である三味線が途絶える可能性もある現在、この文献があれば、いつでも製作できるのです。例えば、この本を頼りに、三味線を復活させた!なんて話がN◯Kの朝の「おはよう日本」で放送されることがあるかもしれない…
おまけにこの本には、丁寧にも伝統的な皮張りの道具の作り方も掲載されている… 英語で書かれていますが、必ず、この業界にとっては100か200年後に、評価される一冊だと思います。
カイル、半端ないって!(笑)
コメント