東京和楽器再び

日常

カイルの自作の三味線は、八作品目。一作品毎に、クオリティーが上がってきてます。今回は、その中でも、かなりの自信作。カイルは、今回の来日で、是非、見て頂きたい方がいました。それが東京和楽器の社長です。初めて東京和楽器を訪れたのが私の父と三人で訪れた四年前。あの時はブラッドウッドという材木で制作した三味線を持ち込みましたが、自作で製造した点とブラッドウッドという材木には、関心を持っていただきましたが、楽器自体の評価は、いただけませんでした。そして、イクリプス、AKATSUKIなどの製品を取り扱うことによって、彼の製作意欲は、ますます湧き上がり、遂には八作品目で、自信を持ってお披露目となりました。

なにやら、道場破りみたいですが、東京和楽器の社長は、米国からこうして、訪ねて来た事を喜んでくださり、早速、カイルの三味線をチェック。棹に入った螺鈿細工、そして黒檀を張り合わせた棹。「いい出来栄え!」と褒めていただきました。でも、さすがは社長、糸巻きの不具合を見逃してません。今回は、特別に糸巻きを仕込んでいるスタッフに会わせてくださり、彼から直接、糸巻きの仕込み方を指導していただくという夢のような機会をくださりました。(メジャー リーガーから指導してもらえるような感じ)

まず、東京和楽器の作業場には、従業員以外は立ち入れない、謂わば奥の院。カイルは大感激でした。あとで、帰りの電車の中で、「例えるなら、ロシアのクレムリンのプーチン大統領の執務室に行った様だ!」こんな貴重な体験ができて、本当に喜んでいました。なんで「ホワイトハウスじゃないの?」って聞けば、「執務室の人間が嫌いだから、こちらから願い下げ」だって…

今度の日曜日、国技館で、得意満面で優勝トロフィーを渡す姿を想像して頂ければ、わからんでもないか… 

今度は、是非、三つ折りの三味線に挑戦して、再訪したいですね。

東京和楽器の皆さま、お忙しい中、お邪魔させていただきました。ありがとうございました。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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