ドイツからの依頼

三味線

今回、ドイツから皮張りの依頼がありました。このお客様は、日本のヤフーオークションで、津軽三味線を落札し、修理してEMSで送ってほしいとのこと。

早速、届きましたので、中身を確認したところ、びっくり。棹は埃となんだか得体のしれない粘着質なものが付いておりベタベタでした。おまけに天神の月形が欠けており、その破片もないようです。それでも、この津軽三味線は、埼玉にある東邦楽器製作所の製品で、綾杉胴がついてました。紅木も素直な良いものでした。おそらく、80年代後半から90年代初頭の製品ではないかと推測できます。あまり修理の費用は掛けられないとのことでしたので、とりあえず、両面の皮を張り上げ、棹の磨きのみとなりました。月形も直したいのですが・・・磨きは、サービスですがね。(笑)バフで、一通り磨けば、ベタベタしたものも取れて、きれいになりました。

この古い津軽三味線も、ドイツで演奏してくれる人がいて、生き返るんですね。なんだか不思議な感じです。

 

 

 

 

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