断ち切りの仕上げ

皮張り

今日は朝から小雨模様。いよいよ梅雨入りでしょうか。

最近、張り替えの依頼が増えてきた合成皮革「響」の仕上げのテクニックを一つご紹介します。

響の場合、張り上げた後のサイドは、アロンアルファ (ゼリー状)をサイドに流し、アイロンを押しつけて留めていきます。高温のアイロンは、気をつけないと火傷をするので軍手をはめてから使います。不思議と、面倒がって、軍手をはめていない時に限って、手を滑らせてやらかします。あちっ!

アイロンで、しっかり留めたあと、暫く冷ましてから断ち切ります。この時、繊維なので、どうしても毛羽立ってしまいます。それらをハサミで整えた後に、使うのが、Zippo ライターです。これで、飛び出ている繊維を焼いていきます。この作業が終わると、もう一度、胴に椿油を入れて拭きあげて完成です。30年前ぐらいに購入したZippoライター(この時は煙草を吸っていたんだよな〜) を、やがてこんな風に使うとは思わなかった、と言う話。

 

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