中古と新品

三味線

近年、中古市場が活況で、ヤフオクなどでも中古の三味線が盛んに取引されております。特にヤフオクなどでは、出品者が余り三味線に詳しくない方なのか、価値のあるような三味線も、安値で出品してますね。落札者の中には、業者の方もおられるようで、ここで仕入れして、修理して販売する方もいるようです。おそらく、その方が、利益幅がいいのかもしれません。

それでは、中古と新品の三味線、どちらがいいのか?を少し私なりに掘り下げてみます。

中古三味線の良いところ

1)運が良ければ、安く三味線が手に入る。まずは価格でしょ。競り合わなければ、意外と安値で購入できるのが最大のメリットかな。

2)製造が80年代ごろのもので、運が良ければ、いい材木・材質(紅木の場合です)の棹が手に入る。

3)とりあえず、ケースやその他の付属品も付いてくるというお得感。

それでは、悪い点

1) 写真と現物では、イメージしていたものと違う。どうしてもネットの写真なので、細かい点が確認できないのが、つらい。

2)修理費に意外とお金がかかった。

皮が破けているだけならまだしも、糸巻きを確認していたら、金具が取れてしまった、胴を外したら、中木が外れたとか、安く落札したけど、修理でお金がかかった。

3)返品やクレーム対応してもらえない。ヤフオクなどで、当方は素人ですので、詳しいことは分かりません。クレーム、返品お断り、なんてありますよね。思っていたものと違っても、ある程度は仕方がないと諦めざる負えない…

それでは、新品の良いところってなんだろうか?

おそらく、それは自分が購入する!という所有感の極みか?決して安くない買い物。おそらく、購入するまで、勉強したり、見積もりをもらったり、じっくりと検討すると思います。そして、自分の予算と相談しながら、これ!という三味線を購入する高揚感かな。そして、新品を購入したからこそ、自分が、例えば紅木の三味線なら、時と共に見られる経年変化が楽しめるところですね。特に糸巻き周辺は、自分のクセが出やすい部位なので、使っていくうちに、馴染んでいくでしょう。

それと、購入したお店で、メンテナンスしてもらえるのも利点かな。もちろん、今の小売店では、他所で購入した三味線は、受けません。なんて言わないと思いますが、やはり、小売店との関係って大事だと思います。ただお金のやり取りだけではなく、小売店の店主とは、いい関係を作っておきたいですよね。

まあ、メーカー側からだと、中古ばかりだと、立ち行かなくなるので、厳しいのですが… でも、まずは中古で初めて、腕をあげたら、新品の三味線にアップグレードするのも良いかもしれません。

 

 

 

コメント

トップへ戻る